ワークショップ第15弾「I to Lautashi × 福光屋」オンラインワークショップを開催

鈴木えみがデザイナーを務めるアパレルブランド「Lautashi」とユーザーをつなぐ承認制有料コミュニティ「I to Lautashi(いとらうたし)」。
年末年始のオンラインワークショップは、石川県金沢市の創業397年の酒造メーカー「福光屋」との2ヶ月連続スペシャル企画を実施。12月は「利き酒」をテーマにギフトのご提供をいただき、14代目取締役の福光太一郎さんをゲストにお招きして開催した。

鈴木えみ(以下、鈴木) 今日は初の試みで、日本酒を飲みながらのインスタライブです。福光さんよろしくお願いします。
——— 福光屋14代目取締役・福光太一郎さん(以下、福光) みなさんこんばんは。福光屋は石川県金沢市にある酒蔵で、2025年に創業400年を迎えます。今日はみなさんにお酒が届いているかと思いますので、ぜひ飲みながらお話を聞いていただければと思います。

鈴木 私は4・5年くらい前から日本酒が大好きになり「水のように飲めるじゃない」となりました笑 そこから最近は、ワインか日本酒を飲んでいます。福光屋の歴史が聞きたいです。
——— 福光 加賀藩に仕えていた上級藩士の別荘が城下町にあり、その隣にあった小さな酒蔵で上級藩士の年貢米をお酒に変えていたのが福光屋の始まりです。そこから今に至ります。

鈴木 結構間を端折っていただきましたね笑 今は何種類くらい日本酒を販売していますか?
——— 福光 うちは多くてサイズ違いも含めて400種類くらいです。「加賀鳶」「風よ水よ人よ」「黒帯」「初心」「百々登勢」などたくさんのブランドがあり、1つのブランドの中にも何種類もあります。

鈴木 福光屋の日本酒の特徴は何ですか?
——— 福光 ブランドがたくさんあるのが特徴です。お客さんのニーズに合わせて、それぞれブランド分けをしています。それから、日本酒は混ぜ物をしているものも多く、年間消費量の6〜7割は何かしら混ぜ物が入っているものですが、うちの日本酒は全てお米と水しか使わない作り方です。

鈴木 日本酒は純米、純米大吟醸、清酒などいろいろな種類がありますが、簡単に説明していただけますか?
——— 福光 みなさんにお送りしている黒い瓶の加賀鳶は純米大吟醸、緑色の瓶の加賀鳶は純米です。お米をどれだけ削ってお酒を作るかで種類が違います。お米の周りのタンパク質などは旨味にもなりますが雑味にもなるので、どんどん削っていきます。そうするとフルーティーになり甘さが出て、香りも立つお酒になります。削る割合によって吟醸、大吟醸などに分けられます。

鈴木 初心者の方は「純米大吟醸」を選ぶとある程度間違いはないですか?
——— 福光 純米大吟醸は飲みやすいお酒なのでそんなにハズレはなく、初めて飲むにはちょうどいいかなと思います。

鈴木 甘いのが苦手な人はどう選ぶのがいいですか?
——— 福光 吟醸は甘くなり大吟醸はより甘くなるので、「純米」カテゴリのお酒を買うと比較的味わいがしっかりして辛口が多いです。

鈴木 そろそろ飲み始めましょうか。3本送っていただきましたが、どの順番で飲むのがいいですか?
——— 福光 まずは水色の瓶の風よ水よ人よから、次は緑の瓶の加賀鳶にいきましょう。

鈴木 乾杯!メリクリ!
——— 福光 風よ水よ人よはとても軽めに作っていて、度数が12度です。一番さらっとしていて飲みやすいタイプで、リンゴ酸が出る酵母を使っています。緑の加賀鳶はかなりしっかり目の旨味がある純米酒で、酸も旨味もしっかり目で純米らしいお酒です。黒の加賀鳶は純米大吟醸で、香りが高くて甘味も少しありますが、しっかり酸もあるので甘すぎません。

鈴木 いとらーさんともコラボして感想を聞いてみましょうか。
いとらー 黒の加賀鳶が好きです。3本の中でアルコール度数が一番高いですが、飲みやすかったです。
——— 福光 味わいのスイートスポットというのがあり、アルコールの味わいは難しく、度数が高ければ飲みづらくて低い方が飲みやすいかというと実はそうではないんですよね。

鈴木 お酒が弱いといういとらーさんから、旅先で地酒を楽しめたらいいというコメントを事前にいただいているのですが、アドバイスはありますか?
——— 福光 その土地の食文化に合わせて日本酒も発展してきているので、郷土料理には地酒が合うんですよ。とりあえず気になるラベルを1本ジャケ買いしてみて、次に買うときにそれと比べて甘さ控えめ、キレのいいものが欲しいと店員さんにお願いすると、だんだん好みに近づいていくと思います。

鈴木 蓋は開けたらすぐ飲んだほうがいいですか?と質問が来ています。
——— 福光 基本的にはワインと同じで開けた瞬間から酸化していきます。注いだらすぐ蓋をして冷蔵庫に入れると2週間くらいは味は変わらないです。

〜ここで蒸留クイズタイム〜

鈴木 勉強になりましたね。次回はスキンケアとヘルスビューティについて伺います。福光さんまた来月よろしくお願いします。ありがとうございました。

■福光屋
寛永2年(1625年)に創業した、金沢で最も長い歴史をもつ酒蔵です。
純米の日本酒を中心に、近年では米発酵技術を応用した発酵スキンケアや発酵食品、発酵飲料の開発・販売も行っています。
www.fukumitsuya.com

■福光太一郎
1978年、福光屋14代目として石川県金沢市に生まれる。大学卒業後、ニューヨークへ。帰国後は東京にて不動産開発会社、アパレルメーカーを経て、2010年7月に株式会社福光屋へ入社。同年8月に取締役就任。2012年8月より現職。
https://www.instagram.com/taichiro_fukumitsu/?hl=ja

■鈴木えみ
1999年にモデルとしてデビュー。 2017A/Wに自身がデザイナーを務めるブランド「Lautashi(ラウタシー)」を発表。
2019年に開始されたアマゾンファッションの新サービス「The Drop」の企画では、アジア圏では初選抜され完売が続き話題となるなど、各方面でプロデュース能力が注目され、その活動は多岐に渡る。プライベートでは一児の母。

■Lautashi
2017年に鈴木えみが立ち上げたアパレルブランド。
コンセプトは、「求めるものは奥行きのある佇まいと存在感、 そして内面から湧き出るしなやかさ。 存分に力を発揮できるように、鎧となろう。」
2020プレフォールコレクションより、デザイナーが幼少期を過ごした90年代の上海での記憶をコレクションに反映。
https://lautashi.com

■I to lautashi
あなたと私とラウタシーで”いとらうたし”な日々を共に過ごしていけたら、そんな思いで会員制の有料コミュニティを2020年5月1日にローンチ。
インスピレーション源や洋服作りのプロセスなどのメイキングを共有しつつ、ファッションだけにとどまらず様々な有意義な情報をシェアしコミュニケーションを取り、カスタマーとの密な距離感を目指す。
今後も積極的にライブ対談やオンラインワークショップを実施し、表面的ではない豊かさを常に意識したコンテンツを提供する。 https://lautashi.official.ec

POST TAGS
I to Lautashi