「Pantovisco × 鈴木えみ(Lautashi)」ライブ対談2021.11.22

鈴木えみがデザイナーを務めるアパレルブランド「Lautashi」とユーザーをつなぐ承認制有料コミュニティ「I to Lautashi(いとらうたし)」。表面的ではない豊かさを提供できる場所作りを目指し、各分野の方をゲストに迎えたライブ対談やワークショップを定期的に実施している。
11月22日には、クリエイターのPantovisco / パントビスコさんをゲストに迎え、「SNSとの付き合い方」をテーマにトークを繰り広げた。

鈴木えみ(以下、鈴木) 本日のゲストはクリエイターのパントビスコさんです。このコミュニティの中でもすごくファンが多く、私も普段からLINEスタンプを愛用させていただいているのですが、先日Numeroオンラインの対談連載「パントビスコの不都合研究所」に呼んでいただき、ぜひI to Lautashiでも対談をさせていただきたいとオファーをさせていただきました。
——— Pantoviscoさん(以下、パントビスコ) よろしくお願いします。

鈴木 本日のテーマは「SNSとの付き合い方」です。パントビスコさんはSNSのアカウントはInstagram以外にもTwitterやブログのアカウントを持っていらっしゃいますが、使い分けはどのようにされていますか?
——— パントビスコ 一通りアカウントを持っているのですが、一番更新するのはInstagramとTwitterで、たまにnoteも更新しています。SNSに合わせて微妙に表現方法変えています。

鈴木 Instagramは、私は2012年から、パントビスコさんは2014年から使っていますが、パントビスコさんにとって最近のInstagramという場所はどうですか? 
——— パントビスコ 使い方が多様化していく中で選択肢が増えた分、息苦しさもあると思います。自由が故に不自由と思う機会が増えたので、本アカウントでは言わないことを話すサブアカウント持って、とにかく一番自分が楽しめる場所を作っています。

鈴木 自分が楽しむのは大切ですよね。それは何というアカウントですか?
——— パントビスコ 「でたらめ温泉(@deta_lame)」です。突然インスタライブを始めたり、弾き語りをしています。自分をわかってくれる人しかいないという安心感のもと、温泉につかっているような気分ででたらめなことを言っていますね。

鈴木 それはすごく楽しそうですね。
今回コミュニティのメンバーさんからSNSにまつわるお悩みや体験談を募集したところ、いくつか届いていますのでご紹介します。

「自分の結婚式の時、友人を誘う際に妊娠を理由に断りの連絡があり、おめでたい話なので気にせずにいたのですが、その何日か後にストーリーで別の友人の結婚式に参加している姿を見てショックを受けました。妊娠がわかる前に参加することにしていたからなのか理由はわかりませんが、そっとその子と繋がることをやめました。SNSは見たくないものが見えてしまう時がありますね。
自分よりお金持ちで、美しくて、うらやましいことが多く、落ち込むことが昔はありましたが、インスタなんて良いところしか撮ってないので人それぞれ苦労もあると考えたり、見る頻度を今は少なくしています。」

私のオフィシャルアカウントでお悩みを募集した時も、SNSで人と比べてしまうとか、見たくないものまで見えてしまうという声がすごく多かったです。
——— パントビスコ SNSあるあるですよね。基本的にはフィード投稿に載せるものはキラキラした部分だったり見せたいと思う願望があるところだと思うので。

鈴木 そうですね。私もストーリーズ機能が盛んになってから、余計にフィード投稿には整理整頓されたものしか置かなくなりました。
——— パントビスコ 本当はだらしなくしたり、洗濯物を畳んだり、そうではない時間の方が長いんですけどね。でも、このメッセージをくださった方は、ご自分で防衛されてSNSと少し離れているので、客観的に自分を見れていて素敵だなと思いました。

鈴木 パントビスコさんは人の投稿は見ますか?
——— パントビスコ かなり見ます。そこからネタを探すこともありますし、世の中の流れをキャッチするようにしています。

鈴木 すごく見るんですね、意外です!では2つ目をご紹介します。

「LINEで難しいなと思ったことです。グループLINEで既読したけど返す時間がなく後で返そうと思っていたら、既読スルーと勘違いされて相手が送信した内容を消してしまうという行為です。全員既読になったのに返信がなく耐え切れなくなったようなのですが、もう少し気長に待ってくれたらと思ってしまいます。また、消した事が残るのに『消したけど、なんでもないよー!』なども特になく、『何かあった?』とか『ごめん返せなくて!』を待っているような、自分の時間軸のみで人の心情を結論付けてしまう人との付き合い方に悩みます。」
——— パントビスコ これもありますね。

鈴木 グループLINEはちょっと油断しますよね。他に人がいるので、誰かが返してくれるだろう、自分が一番に返さなくてもいいやと思ってしまいますよね。
——— パントビスコ いろいろな人が関わってくると責任が分散されますよね。あとは、お互いの生活スタイルが違うので、時間軸は永遠に歩み寄れない部分ですよね。

鈴木 「メッセージの送信を取り消しました」と表示されるので、1回読んだ人からするとどうして消したんだろうと気になりますよね。
——— パントビスコ 「メッセージの送信を取り消しました」が、取り下げたというよりもアピールになっていますよね。

鈴木 送ったメッセージが違ったかもと思ったら、また別のを送ってくれるといいですね。
——— パントビスコ そうですね。

鈴木 今の時代、SNSを避けて通ることは現実的に難しいと思うので、片目をつぶって見たいものだけを見て、あとはそんなに深く考えずにさらっと付き合えたらいいですよね。
——— パントビスコ 人と比べたらきりがないし、自分の幸せに向き合った方がいいですよね。SNSが悪いのではなく、使い方をどうするかですよね。

鈴木 I to Lautashiもこじんまり長く緩く続けていけたらと思います。ここだったら、一言も喋らずにただご飯を食べるだけのインスタライブも出来そうな気がします。笑
——— パントビスコ えみさんのもぐもぐライブいいですね。笑

鈴木 パントビスコさん自身は、SNSで今まで困った経験はありますか?

〜ここからマル秘トーク〜

鈴木 裏話も聞けたところで、そろそろお時間になりました!
——— パントビスコ このインスタライブを見ていただいたみなさんとコミュニケーションがとりたいので、みなさんからいただいたテーマにまつわるイラストを描いて明日Instagramに投稿します。みなさんはコメントを送ってください。えみさんはどのテーマがいいか選んでください。

★テーマは「ラーメン」に決定

——— パントビスコ 明日ラーメンにまつわるイラストを描いてInstagramにアップしますのでご覧ください。
鈴木 みなさん明日はラーメンのイラストをチェックして、この後サブアカウント「でたらめ温泉(@deta_lame)」も覗いてみましょう!ありがとうございました。

 

「Pantovisco / パントビスコ」
インスタグラムでの作品投稿が話題となり、現在のSNS総フォロワー数は 80万人を超えるクリエイター。
代表的なシリーズに『カオス絵日記』『LINE シリーズ』『犬のぺろち』などがある。
これまでに5冊の著書を出版し、現在、雑誌・WEB にて 6本の連載を抱えるほか、様々な企業コラボやアパレルブランドコラボ、アニメ制作や広告ディレクションなど活躍の場を広げている。
http://www.pantovisco.com/
https://www.instagram.com/pantovisco

「鈴木えみ」
1999年にモデルとしてデビュー。 2017A/Wに自身がデザイナーを務めるブランド「Lautashi(ラウタシー)」を発表。
2019年に開始されたアマゾンファッションの新サービス「The Drop」の企画では、アジア圏では初選抜され完売が続き話題となるなど、各方面でプロデュース能力が注目され、その活動は多岐に渡る。プライベートでは一児の母。

「Lautashi」
2017年に鈴木えみが立ち上げたアパレルブランド。
コンセプトは、「求めるものは奥行きのある佇まいと存在感、 そして内面から湧き出るしなやかさ。 存分に力を発揮できるように、鎧となろう。」
2020プレフォールコレクションより、デザイナーが幼少期を過ごした90年代の上海での記憶をコレクションに反映。
https://lautashi.com

「I to lautashi」
あなたと私とラウタシーで”いとらうたし”な日々を共に過ごしていけたら、そんな思いで会員制の有料コミュニティを2020年5月1日にローンチ。
インスピレーション源や洋服作りのプロセスなどのメイキングを共有しつつ、ファッションだけにとどまらず様々な有意義な情報をシェアしコミュニケーションを取り、カスタマーとの密な距離感を目指す。
今後も積極的にライブ対談やオンラインワークショップを実施し、表面的ではない豊かさを常に意識したコンテンツを提供する。 https://lautashi.official.ec

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I to Lautashi