佐田真由美 × 鈴木えみ ライブ対談2020.5.30
鈴木えみがデザイナーを務めるアパレルブランド「Lautashi」とユーザーをつなぐ承認制有料コミュニティ「I to Lautashi(いとらうたし)」。
5月30日には、モデルでジュエリーブランドEnasolunaのデザイナーの顔もあわせ持つ佐田真由美氏をインスタライブのゲストに迎え、クリエイションやインスピレーション源、仕事と子育ての両立、輝き続ける秘訣や意外な一面まで1時間たっぷりトークした。
鈴木えみ(以下、鈴木) 私たちの仲良くなったきっかけって何でしたっけ?
——— 佐田真由美氏(以下、佐田) 最初はどこかのパーティーかな、人がたくさんいるところで、人形がいる!みたいな。そういう感じの記憶がある。
鈴木 会うたびに真由美さんは私のことをお人形だねって言ってくださる。笑 そのあと、イベントやトークショーで一緒にお仕事させてもらいましたよね。真由美さんの好きなところは、まず、とても優しくてフランクでいつだって自然体なところがすごく好き。あと、話すときに顔が近くて、それがドキドキしちゃって好きだなと思います。
——— 佐田 本当!?気がつかなかった。かわいいからどんどん見て近づいて行っちゃうのかも。
鈴木 Enasoluna(エナソルーナ)は最近どうですか?
——— 佐田 こんなことになってお店を閉めていたんだけど、スタッフの健康が気になってしまって、12年くらいやってきたんだけどクローズすることにしたの。オンラインに力を入れてやりたいなと思ってるのと、ポップアップで全国に行こうかなと。
鈴木 うちもやっぱりお客様に直接会いたいから全国巡りをやろうとしてたんですけど、今は延期になってます。お店のクローズはコロナがきっかけで決断されたんですか?
——— 佐田 コロナの前から、『お店をやる意味』っていうのをすごく考えていたの。だんだんフワフワしてきちゃったというか、もう少しみんなに喜んでもらえるような楽しいことができたらなとか、2020年からは風のようにフワフワと色んな土地を踏みながら、その土地の人とお話ししながらジュエリーを届けていきたいっていうのを思ってて。これをきっかけに良い意味でお店をクローズして、また新たなスタートを切れたらいいなと、すごくきっかけをもらった感じです
鈴木 ブランド13年目で大きな変化ですね。
——— 佐田 すごく大きな決断を1分くらいでした。パーンって強く思ったから。
鈴木 エナソルーナを始めたきっかけってなんだったんですか?
——— 佐田 赤文字系(JJ、ViVi、CanCamなど) は当時パワーストーンがめちゃくちゃ流行ってて、みんなこぞってしてるんだけど数珠ってちょっとかわいくないよねと思って。数珠じゃなくてパワーストーンを使ってかわいいジュエリーを作りたいってなったの。
鈴木 そんなブームがあったなんて!今日してるピアスもエナソルーナですか?
——— 佐田 そう、今日は鈴木えみと話すんだと思って、えみちぃっぽく。私はジュエリーをファッションというよりもいかに女性をキレイに見せるかの道具だと思っていて、付けないより付けた方がなんかキレイ、尚且つかわいい、お守り要素もあるような。
鈴木 最近、生産者が見えるというのを衣類品でも気にしようっていう動きがあって、とあるプロジェクトでお声がけいただいてこれから取り組んでいくんですけど、そういう動きがもっともっと大きくなっていくといいですよね。
——— 佐田 うん、10年後20年後どうなっているかわからない状況の中で、できることはしたいね。
鈴木 それもやっぱり需要と供給なので、消費者側も一人ひとりがそういう目線になってくれたら自ずと色んな形が変わっていくのかなと思いますね。
鈴木 さてここからは、コミュニティメンバーから届いている質問です。『日々のモチベーションは何ですか?』
——— 佐田 家族に素敵だねって言われること。ママ変だねって言われたくない。アンチは気にならないけど、子どもたちと夫に言われることだけはムキになっちゃう。
鈴木 仕事と家庭はきっちり分けますか?
——— 佐田 基本は家庭を妨げない程度に、学校行ってる間にしか仕事はしないようにしてる。でも、結果めちゃくちゃ苦しんでる。家庭も中途半端、仕事も中途半端。勉強見てあげるとかちゃんとしてあげられてないし、学校の話を何かやりながら聞いちゃう。それがすごいストレス。
鈴木 私は逆にながらができなくて、1つのことしかできない。効率が悪すぎるから、料理は夫が担当、掃除は大きいところはハウスクリーニングを入れて効率を意識してる。真由美さんお料理好きですよね?
——— 佐田 すっごく嫌い。あんまり大きな声では言えないけど、命をつなぐためにしてるだけで、本当はすごく嫌いなの。自分の料理に対する評価がすごく低いんだけど、家族は高いの。あたしたちの周り料理上手多くない?だから全然上手いと思えないの、自分が。
鈴木 私なんて、戦おうとも思えない。笑
鈴木 『これからやりたいことって何かありますか?』
——— 佐田 やりたいこと、全然ない!
鈴木 え!!!料理嫌いとか、やりたいこと全然ないとか。意外な答えが返ってきがち!!笑
——— 佐田 Keep now!常に今が一番好きだから、ずっと、今みたいだったらいいな。
鈴木 『女性として大切にしている習慣や考え方は何ですか?』
——— 佐田 ノーメイクでずっといない。女子に生まれたから、メイクが似合う顔であるようにどんな時も薄くでも絶対にメイクするようにしてる。
鈴木 『母の味と言ったら2人は何ですか?』うちの母は全く料理ができない人なんですよ。妊娠中・出産後に1年弱一緒にいてくれたんですけど、ストレスで泣いてしまうくらい料理が嫌だったみたいで。何でも木耳入れたり全部を醤油味にしちゃって、母の味と言ったら醤油味かなみたいな、そんなです。
——— 佐田 うちは主人の母と姉は料理を生業にしている人なんだけど、自分の母は本当に料理ができない。ちょっと不思議ちゃんなので、お肉とご飯があればいいと思ってて、お肉にケチャップとかBBQソースかけたりしてた。だから、ケチャップだな私は。
鈴木 母の味は醤油とケチャップ、まさかの結末…。
鈴木 最後に、真由美さんにとってクリエイションとは何ですか?
——— 佐田 生きがいですね。自分だけの表現する場、生きる意味です。
■「佐田真由美」
ファッション誌を中心にモデルとして活躍し、幅広い年齢層から支持を受けている。
現在、Marisol、otonaMUSEレギュラーモデルを務めるかたわら、ジュエリーブランド「Enasoluna(エナソルーナ)」のディレクターとして、ブランドに関する全てを手がけている。2児の母。
■「鈴木えみ」
1999年にモデルとしてデビュー。 2017A/Wに自身がデザイナーを務めるブランド「Lautashi(ラウタシー)」を発表。
2019年に開始されたアマゾンファッションの新サービス「The Drop」の企画では、アジア圏では初選抜され完売が続き話題となるなど、各方面でプロデュース能力が注目され、その活動は多岐に渡る。プライベートでは一児の母。
■「Lautashi」
2017年に鈴木えみが立ち上げたアパレルブランド。
コンセプトは、「求めるものは奥行きのある佇まいと存在感、 そして内面から湧き出るしなやかさ。 存分に力を発揮できるように、鎧となろう。」
2020プレフォールコレクションより、デザイナーが幼少期を過ごした90年代の上海での記憶をコレクションに反映。
■「I to lautashi」
あなたと私とラウタシーで”いとらうたし”な日々を共に過ごしていけたら、そんな思いで会員制の有料コミュニティを2020年5月1日にローンチ。
インスピレーション源や洋服作りのプロセスなどのメイキングを共有しつつ、ファッションだけにとどまらず様々な有意義な情報をシェアしコミュニケーションを取り、カスタマーとの密な距離感を目指す。
今後も積極的にライブ対談やオンラインワークショップを実施し、表面的ではない豊かさを常に意識したコンテンツを提供する。